レノボが社内を「Think Business Group」と「Lenovo Business Group」の2グループへ分割する組織改革を予定していることが分かりました。楊元慶CEOの社内向けメールをリンク先 Sina Tech が掲載したことから明らかになったもので、 実施は今年4月からとされています。
各グループの担当は、Lenovo Businesses Group (LBG) がローエンドからメインストリームまでのビジネスおよびコンシューマー向けPC、およびスマートフォンやタブレット、スマートTV製品など。もうひとつの Think Business Groupは、(名前から想像がつくとおり) ThinkPad など Think ブランドのハイエンド寄りビジネス / コンシューマー製品を担当します。
再編の目的は、「レノボ最大のブランド資産であり、ハイエンド市場で唯一アップルに対抗しうる " Think " 」(楊CEO) をブランドだけでなく組織として独立させること。ハイエンド向けの Think とメインストリームまでの Lenovo でそれぞれに異なる市場の要求に応え、事業を効率化させるとしています。またビジネス向けの Thinkブランドをコンシューマー向けのハイエンドブランドとしても強化してゆく狙いもあります。
Think Business Groupを率いるのは、IBM時代からThinkPad やThinkブランド製品の開発を指揮してきたシニアバイスプレジデントの Dr. Peter Hortensius 。ホーテンシャス / ホルテンシウスさんといえば、IBM 時代からの ThinkPad / ThinkCentre 製品開発を神奈川の大和事業所(現・横浜事業所 大和研究所) が担当していた縁で国内でもよく知られた名前です。
再編は今年の4月1日付から。実際の製品ラインナップに反映される時期は分かりませんが、ハイエンドから緩やかに機能が減り性能が落ち筐体が厚く重くなる途中に多数存在する、 Think なのか Ideaなのか曖昧な製品は今後減ってゆくかもしれません。